中高年からの健康
乳酸菌で腸美人に
せっかくの乳酸菌も摂り方次第で多くの効能が台無しになってしまいます。
良いものの性質を正しく理解し、中から健康になりましょう。
健康の秘訣は、生きたまま「腸」まで届けることです。
さまざまな「乳酸菌入健康食品」が氾濫する中、本当に役に立つ「乳酸菌サプリ」は実はわずか数%。各自に製品として乳酸菌が入っているのは事実なのですが、肝心なのは生きたまま「腸」まで届ける事。強力な胃酸の消化に乳酸菌そのものが耐えて生き残れるのは多くありません。
通常摂取の乳酸菌はそのほとんどが腸にまで届きません。乳酸菌を生きたまま腸に届けるために、胃酸に負けないガードが着いた乳酸菌が理想的です。
●有胞子性乳酸菌なら腸に届く!
腸にまで届けるために「有胞子性乳酸菌」が注目されています。この胞子は硬い殻をまとい、一定の条件下で酸、熱、圧力、乾燥に負けず腸にまで届く優れものです。腸内環境(適度な水分と温度)の中で発芽して活発に増殖・定着して活躍します。また、有胞子性乳酸菌1g中に50億個以上と菌数が豊富で、乳酸生成率も90%以上です。乾燥に強い胞子として、常温保管でもその性能低下は最小限に抑えられます。
【有胞子性乳酸菌の特長】
耐熱性に優れている
耐酸性、耐糖性、耐塩性に優れている
腸管内での増殖・定着性に優れている
高い乳酸生成力を有する
保存性に優れている
製剤中の菌数が豊富(50億個/g以上)で、分散性に優れている
腸の七つの大きな仕事
第2の脳とも言われている「腸」の大切さをもっと知りましょう
誰もが願う健康の大きな秘訣がここにあります。人間が自らの体の機能を強くする為にする重要な役目の多くが実は腸にあるのです。なぜ乳酸菌が大切なのか、その理由を知り、普段の食生活や暮らしに役立てて下さい。
●臭い匂いはイメージと健康の大敵です
腸内善玉菌が元気なら「臭い物質」発生を抑制してくれますが、悪玉菌は食物をアンモニア、硫化水素などの悪臭物質に変えてしまいます。口臭、体臭、便臭などを抑えるには乳酸菌などで善玉菌を増やし、腸の中とその消化力を健康に保つことが大切です。
●まさに第二の脳 内臓の第二の司令官
実は脳内の神経伝達物質「セロトニン」の95%が腸で作られているという報告もあります。腸が重要なホルモン(脳内ペプチド等)を生産したり、肝臓や膵臓(すいぞう)などの「司令塔」として日夜、消化吸収作業を行ってくれているおかげで、健康が維持できているのです。
●問題因子を撃退
腸内細胞と協力し、腸の免疫細胞が病原菌やウィルスから体を保護。体中の全免疫系細胞の60%以上が小腸にあり、病原菌を撃退する抗体の60%を作っています。体に侵入する病原菌などの異物を見つけ排除する自衛システムの砦です。腸は免疫力を支える最大の器官でもあります。
●肝臓の仕事を軽減
肌荒れや花粉・アトピーのアレルギーを抑えるためにも、腸内細菌バランスを整え解毒作用を向上させることが大切です。腸の粘膜細胞にはトラブル原因を無毒化する力も。本来解毒は肝臓の仕事ですが、腸の解毒が低下すると心臓や呼吸器系、皮膚、鼻に障害を与える原因にもなります。
●正義の味方を生産
◎アレルギー軽減物質
◎発がん性物質分解物質
◎細胞の酸化抑制物質
◎疲労回復のビタミンB群
◎重要なホルモン類
◎脳内の神経伝達物質
◎毒素中和酵素物質
※腸内細胞による酵素の種類は一説には肝臓で作られる種類より多いとも言われています。
●老化を防ぐカギ
腸細胞から吸収されたタンパク質は強い血液を作る素。またもう一つの血液でもあり栄養を運ぶリンパ、毒素をろ過するリンパ節においても腸は重要な場所。造血に近い機能がある事も近年研究されています。血液と栄養素の間の重要なフィルターであり生産の場でもあるのです。
●神経網タイツをはいたコンピューター
腸にかかる圧力や刺激をまるでコンピューターのように感知するのは腸壁に張り巡らされたセンサーの束。脊髄に匹敵する量です。これも腸の持つ超能力のひとつ。不要な老廃物や毒素を決して逆流しない腸管の動きによって便として体外に排出します。
奇跡の化石サンゴ
人間の生命維持システムそのものを学ぶことです。
サンゴは地球で初めて酸素を作り出した生物でした。通常の化石サンゴは170~250万年前のものがほとんどですが、ここで解説する与那国島の第四紀層「化石サンゴ」はなんと10万年しか経っていません。その時間と海流の魔法が作り出した「炭酸カルシウム」はまさにサンゴで出来た島「与那国」の海の奇跡。私達が海から来た動物である事を再認識し、今でもその恩恵に頼る事が出来る神秘を実感できます。
古来、産後数日の女性に化石サンゴとニラを煮だしたスープを与えていたという事実。
与那国島のある沖縄八重山諸島周辺では、産後4日目の妊婦に、浜にある枝サンゴとニラで作ったスープを与えた後で産室から出す風習がありました。出産により不足する血中カルシウム濃度を補う適切な方法は古くから先人の知恵として存在したのです。
また各家にはサンゴの石垣があり、アセモやオムツかぶれにこのサンゴの粉を溶いて使用するなど、昔から生活の中で自然と用いられていたのです。
陸上鉱山産出で食品として認可されているのは、この与那国化石サンゴの炭酸カルシウムだけなのです。
化石サンゴは、そのサンゴや有孔虫、石灰藻、二枚貝などが海底に堆積し化石化したものですが、与那国島では太古の海面が陸上に残り化石サンゴとしてその姿を現しています。
食用は1tからわずか65~70kgしか生産出来ない貴重なもの。
食品として使用出来るものは、全体の6.5%~7%の希少なものです。ただし、その残りの93%はろ材、吸着材、家畜の飼料等に有効利用されています。自然からの恵みは100%利用され無駄なく役立っています。
人にとってのカルシウムの真実
人間にとってカルシウム(以下Ca)とはなくてはならないもの。10,000:1という絶妙な濃度比で体内バランスを成り立たせます。そのうち99%は骨や歯に貯蔵され、残りの1%が血液や体液に含まれ、生命維持の重要な働きをします。この濃度比が崩れると人体の生理機能は重篤な危機に陥ってしまうという絶対のバランスなのです。
Caがあまりにも不足すると、脳からの命令で自身の骨からCaを採りはじめ(副甲状腺ホルモンの働き)、骨粗しょう症をはじめとした諸症状を引きおこします。また、次々と骨から溶け出したCaは(食事摂取とは異なり)過剰となり、体内を巡り血管内に付着沈殿して、結石や動脈硬化の原因になるといわれています。
Caは自然界で単体では存在できません。必ず塩類の酸と結合しています。炭酸Caは摂取すると胃の酸によってCa単体に分離され、他のどの結合Ca類よりも高い40%の吸収率で体内吸収されます。
牛乳は動物性のリン酸Caとして吸収されます。リン酸Caの吸収率は14.3%。吸収率がよいといわれる牛乳でもその差は歴然です。吸収率がよいということは、たとえば摂取量が少なくても、より効果的にCa摂取が可能になるということ。それが化石サンゴ=炭酸Caでの摂取が望ましい理由です。Caの種類をご自身で確認し選択することも大切です。
Caの過剰摂取が問題であるというのは全くの誤解です。人間の体には素晴らしい機能があり、不要とする量のCaは体が適宜に判断して、その都度排出してくれます。Caの排出だけでなく、体内の不要な塩分や重金属などを吸着してその多くを体外へ排出してくれます。
逆に「不足」が続くと、先述のような重篤な状態に陥りやすいことも併せて考えると、推奨の1日600mgだけでなく摂取量とCaの質の再考が必要です。中年以降の女性に多い骨粗しょう症予防も含め、少し多めの摂取を心掛け、体内バランスを健全にする方法を選びたいものです。